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サブ3するために必要な練習量とは?

更新日:4 日前

 マラソンでサブ3するためには、どれくらいの練習量が必要なんだろう?そんな疑問を持ったことはありませんか?


 ネットで検索してみると、300kmくらい走ったほうが良いという意見もあれば、月間100kmでサブ3!みたいな情報もあったりで、どれが正しいのかわからない。


 何人かいる知り合いのサブ3ランナーの練習を思い返してみても、しっかり走っている人もいれば、そこまで多くない練習量でサブ3を達成している人もいるし・・


 一体、どれくらい練習したらサブ3を達成できるのだろうか?と気になったことはないでしょうか?


 結論から言えば、サブ3を達成するためには月間300m±50km程度の練習量は欲しいです。


 こういうと「月間100kmでサブ3達成している人もいますが?」という意見もあると思います。もちろん、月間100kmとか200kmとかで達成することも可能です。ですが、それはあくまで例外的なケースです。月間100kmとか200kmでもサブ3を目指すことはできますが、確率の問題として300km前後走れるなら走った方が良い、という話です。


 例えば東大を受験する際に、一日6時間勉強できる時間、体力、気力があるのに、あえて1日1時間しか勉強しません。なんて人がいたらどう思いますか?いや、6時間やったらええやん、という話になりますよね。その方が確率が上がるなら、誰でもそうしたいと思います。


 ただ、その中でももちろん例外的に、1日1時間で東大に行く人はいます。月間100kmでサブ3というのもそういう例外的なケースです。それを一般論化するのには無理がある、という話です。


 ちなみに、理想という意味で言えば、月間500kmとか600kmとか走る方が確率は上がります。しかしお仕事やご家庭との両立という観点から、現実的ではない方が多いと思います。


 つまり、仕事との両立など、現実的な問題、そして確率の両面から見て、月間300km±50kmくらいが目指したいラインになるのです


月間300km±50kmの裏付けは?

 ではなぜ「月間300km±50km」なのか?ということですが、これはマラソンに必要な要素を鍛えるために必要な練習をやっていくと、自然とそれくらいになるというのがその理由です。その根拠は何か?ということですが、それはこれまで私自身も数百人、そして池上も合わせてウェルビーイング株式会社全体では1000人以上の受講生様をサポートさせていただき、数百人のサブ3ランナー誕生のサポートをさせていただいた経験からです。


 それだけの人数の方を見させていただくと、もちろんいろんな方がいらっしゃいます。先述のように例外的に月間100kmくらいでサブ3を達成される方もおられましたが、大体の方はマラソンに必要な要素を鍛える練習を段階的に入れていきつつ、日常生活との両立ができる範囲でトレーニングを組み立てると、自然と月間300km前後に着地されているのです。


 ではマラソンに必要な要素とは何か?ということですが、これは大きく分けると三つの要素があります。一つずつ見ていきましょう。


1:基礎スピード

 まずは基礎スピードです。マラソンは42kmと長いですが、とはいえこれをのんびり走るのではなく、なるべく速く走るという競技です。しかもサブ3ということになれば、1kmあたり4分15秒ペースで走ることになりますが、そもそもそのペース自体の余裕度を高める必要があります。


 なお、マラソンサブ3をする為に必要な基礎スピードの目安をお伝えしますと、これは5kmで19分半、できれば19分15秒は切れる走力があることです。


 マラソントレーニングがうまくいけば、5kmあたり1分30秒〜2分落ちくらいでマラソンを走り切ることは可能です。5kmを19分15秒で走れていれば、2分落としたら21分15秒、つまり1kmあたり4分15秒ペースです。そのまま行けばサブ3ですね。


 逆に言えば、5kmでこのくらいのタイムが出せていないと、そのシーズンでサブ3を目指すのはどうしても厳しくなってくるでしょう。


2:筋持久力

 次に「筋持久力」という要素があります。これは端的に言えば、最後まで脚が攣らずに、元気に動かし続けられる筋肉の持久力のことです。


 マラソンサブ3をしようと思えば、1kmあたり4分15秒で3時間走り続けられるだけの筋持久力が必要になります。


 そのためには、最終的には30km以上の距離走も何本かやりたいし、土台作りの時期には10km前後の中強度走や、20kmくらいの距離をコンスタントにやっておきたいものです。


 そうするとやはり自然と、月間300km前後の練習量は必要になってきます。


3:代謝の向上

 最後に代謝能力の向上が挙げられます。これは端的に言えば、マラソンを走る間、必要なエネルギーを生み出し続ける力のことです。


 私たちはマラソンを走る時には、酸素を使ってエネルギーを生み出しています。これを「有気的代謝」と言います。


 そして、この有気的代謝の中にも2種類あって、一つは酸素+グリコーゲンでエネルギーを生み出す「有気的解糖系」、もう一つは酸素+脂肪酸でエネルギーを生み出す「有気的脂肪分解系」の代謝があります。


 マラソンレースでは、基本は一つ目の「有気的解糖系」を使います。なぜなら、グリコーゲンの方がエネルギーに変わるのが早いからです。ですが、欠点もあります。それは、グリコーゲンは体内に貯蔵できる量が多くないことです。マラソン一本走る分すらも貯蔵できないのです。


 となれば、グリコーゲンばかり使っていたらすぐになくなってしまい、後半はエネルギー不足になって失速します。それを防ぐために、脂肪酸を使ってエネルギーを生み出す「有気的脂肪分解系」の方の代謝速度も速くしておく必要があります。


 そのためには、普段から「有気的脂肪分解系」による代謝をよく回しておくことが大事です。つまりコンスタントな練習量や、距離走が必要になります。


 つまり、これらの3つの要素をサブ3に必要なレベルまで鍛えていくための練習をしていくと、結果的に月間300km前後の練習量に落ち着くことが多い、というわけですね。

 

マラソンサブ3を目指している方へ 

 最後に、マラソンでサブ3を目指している方に朗報です。


 この度、マラソンでサブ3を目指す方のための12週間のトレーニングプログラムを、解説付きでお渡しする講義動画が完成しました。それが「マラソンサブ3の為の12週間のトレーニングプログラム」です。


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 こちらの講義動画は、これまで数百人のサブ3達成のサポートをさせていただいた経験を持つ弊社代表の池上秀志が、マラソンサブ3を目指す上での12週間分の具体的なトレーニングメニューを作成し、それを解説つきでお届けする内容になっております。

 

 ただメニュー表を渡すだけでなく、その練習の意図なども解説していますので、そのまま真似しても良いし、アレンジもしやすくなっています。

 

 また、


・40km走はどのタイミングで入れるのがおすすめか?またその理由とは?  

・いつから中強度を減らしていくのか?

 

・いつから練習量を減らしていくのか?

 

・40km走をマラソンレースで代用することの注意点は?

 

 などなど、細かいポイントについても解説しています。

 

 マラソンサブ3を目指す方にとってはおあつらえ向きなこの講義は、たった1,650円(税込)でご購入いただけます。

 

 販売期間は8月17日(日)までです。ぜひこの機会に手に入れてください!

 

ウェルビーイング株式会社副社長

らんラボ!代表

深澤哲也


 
 
 

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ランニング書籍

講師紹介
​ウェルビーイング株式会社代表取締役
池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

​ウェルビーイング株式会社副社長
らんラボ!代表
深澤 哲也

IMG_5423.JPG

経歴

中学 京都市立音羽中学校

高校 洛南高校

↓(競技引退)

大学 立命館大学(陸上はせず)

​↓

大学卒業後

一般企業に勤め、社内のランニング同好会に所属して年に数回リレーマラソンや駅伝を走るも、継続的なトレーニングはほとんどせず。

2020年、ウェルビーイング株式会社の設立をきっかけに約8年ぶりに市民ランナーとして走り始る。

感覚だけで走っていた競技者時代から一変、市民ランナーになってから学んだウェルビーイングのコンテンツでは、理論を先に理解してから体で実践する、というやり方を知る。始めは理解できるか不安を持ちつつも、驚くほど効率的に走力が伸びていくことを実感し、ランニングにおける理論の重要性を痛感。

現在は市民ランナーのランニングにおける目標達成、お悩み解決のための情報発信や、ジュニアコーチングで中学生ランナーも指導し、教え子は2年生で滋賀県の中学チャンピオンとなり、3年生では800mで全国大会にも出場。

 

実績

京都府高校駅伝区間賞

全日本琵琶湖クロカン8位入賞

高槻シティハーフマラソン

5kmの部優勝 など

~自己ベスト~

3,000m 8:42(2012)
5,000m 14:57(2012)
10,000m 32:24(2023)
ハーフマラソン 1:08:21(2024)

​マラソン 2:29:44(2024)

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