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初めて月間1000kmの練習をして学んだこと

更新日:2022年4月19日

 こんにちは、Kimbia Athleticsの池上です。今回は、私が初めて月間1000km走った時の経験から、色々とトレーニングについて学んだことを書いて見たいと思います。私が月間1000kmを超える練習をしたことは何度かあり、最高で1200km、最もコンスタントに走りこんだ時で4ヶ月で4000kmという練習をしていました。

 私がマラソンに興味を持ったのは、高校生の時、黒木亮さんの『冬の喝采』という私小説を読んで、マラソンって面白そうだなと思ったのがきっかけです。他にも宗茂さんの『マラソンの心』という本も読んでマラソンってなんだか面白そうじゃないかと思ったのが始まりです。自分でもマラソンをやってみて、なんだか面白いのは間違いありません。

その頃色々な本を読みましたが、日本のマラソンランナーが共通して書いていたのは、今の選手は練習量が少ない、とにかく走りこまないとマラソンでは結果が出せないということでした。中山竹通さんも何かのインタビューで、若い間は身体で覚えることが大切、若い選手には年間で12000km走るくらいの気概を見せて欲しいと語っておられました。

 当時、私の最も身近なマラソンランナーは都道府県対抗男子駅伝でタスキリレーもした、佐川急便(現SGホールディングス)の山本亮さん(現中央大学コーチ)でした。山本さんもやはり練習量が物凄く月間で1200kmほど走っていたとのことです。

 藤原新さんや川内優輝さんが出てくる前の新聞記事というのは、月間に何キロ走ったとか、40km走を何本走ったとかいうのが中心で、それ以外の情報というのはあまり出てきませんでした。そうすると、受け手の方も月間何キロ走るとか、40km走を何本やるとかそういうのが大切なのかなと無意識のうちに思います。そんなわけで、私もとにかく総走行距離を増やすことが、大学に入った時のテーマでした。大学に入ってから、少しずつ走る距離を伸ばし、2年目の夏に初めて月間1200kmを突破しました。そこからは、試合がなければコンスタントに月間1000kmを超えるようになりました。現在のコーチディーター・ホーゲンに出会うまでは。

 私が初めて月間1000kmを超えた時に思ったのは、意外と楽だなというものでした。勿論、きつかったですし、学生だから勉強するのは当然として、勉強以外は全てを練習に捧げるつもりで生活しないととてもじゃないけど、できません。当時、友達と出かけた記憶はありませんし、友達がいた記憶もありません。ただ、その一方で、思い描いていたよりは、やってみると意外と壁を越えることができたという印象です。


当時の私


 詳しくは後述しますが、トレーニングの負荷は量よりも質で決まります。これは私が身をもって経験したことです。このように書くと、トレーニング効果も量より質で決まると思われるかもしれませんが、これは間違いです。まずは量をこなすことが先です。基礎体力作りをしっかりとやるから、故障しにくく、ハードなトレーニングに耐えられる体ができるようになっていくのです。練習に耐えられる強い体ができれば、トレーニングを継続できるので、強くなります。