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なにわ淀川マラソン応援記

 3月27日(日) 初夏を思わせるかのような暑さの中、大阪・淀川河川公園にてなにわ淀川マラソン2022が開催されました。


 このレースには私が出場したわけではなく、弊社社長の池上が出場しており、私は専らその応援へと駆けつけていたわけでございます。





 会場入りした時は柔和な表情で朗らかに過ごしていた池上も、レースが近づくにつれて臨戦態勢に入っていきます。





 そして、昨日のレースは池上だけでなくウェルビーイングオンラインスクールをはじめ、様々なオンライン講義をご受講くださっている榮井悠祐さんも出場されておりましたので、一緒にスタートラインへと向かっていかれました。





 フルマラソンの部の第一ウェーブは10時15分からのスタートでした。今大会は優勝賞金50万円に加え、大会記録(2時間20分??秒※忘れました)も更新すると更に50万円出ることに加え、ゲストランナーには川内優輝さんが来られているなど、大会運営側の気合が感じられるレースでした。


 他にもアンバサダーとしてプロランナーの田中飛鳥さんや人気YouTuberのくれいじーかろさんなども出走されており、100万円を争うには不足なしといった顔ぶれの中、レースはスタートしました。





 今回の私の役割は、自転車で先回りして5kmごとに池上さんにスペシャルドリンクを渡すというものでしたので、5kmごとに戦況を確認しておりましたが、まず最初の5km地点で先頭を走って表れたのは池上さんでした。





 軽快な走りで私の目の前を通過していき、続いて3秒ほど遅れて5000m13分台の記録を持つ公務員ランナー北村友也さんが通過、そこから10秒ほど遅れてくれいじーかろさん率いる第二集団が通過していきました。


 ちなみに川内優輝さんはこの時点では、池上さんからは40秒以上は遅れていたのではないかと思います。まあ、ゲストランナーとして来られているので、このレースにピーキングしているわけではないから当然か、という感じで何となく見ていました。


 ー10km地点ー


 その後池上さんと北村君が先頭を並走する形で、折り返しから帰ってきました。まだまだ二人とも余裕たっぷりで、後ろのくれいじーかろさんの集団(以下:くれいじー集団)ともこの時点では特に差も変わっておらず、問題なく通過していきました。


 ー15km地点ー

 状況変わらず、池上さんと北村君が二人で先頭を引くレースが続いていました。2人は特にペースも変わらず、淡々と順調に刻んでいるような印象で、この時点でもまだまだ余裕度はしっかりある感じでした。脚もよく上がっています。





 ただ、この15kmくらいのところから、明らかにくれいじー集団が差を詰めてきているのがわかりました。先頭が落ちたというよりは、くれいじーさんたちがペースを上げてきていたのでしょう。20k地点ではこれは一緒に来るなというのは想像できました。


 なお、川内選手もこのあたりから明らかに差を詰めてきている感じがありました。淡々とペースを刻んでいるので、その様子はさながら距離走をしているようでした。


 ー20km地点ー


 いよいよ中間点通過に差し掛かるころとなりました。予想通り、くれいじー集団と一緒になって池上さんがやってきました。まだ余裕は全然ありそうな様子だったので、余計なことは言わず無言でスペシャルドリンクを渡しました。


 そして、これを通過したのちすぐにレースは動いたようです。くれいじーかろさんのインスタ投稿内容からの推察ですが、彼はハーフ通過後から一気に上げて逃げ切る作戦だったようです。


 ハーフ付近からポーンとくれいじーさんが抜けだしたことで、集団のペースが上がったようですが、池上さんはそのリズムの変化に対応ができず、その後一人でも上手くペースを刻んでいこうと努めておられましたが、脚が動かなくなっていき、失速してしまったとのことでした。


 

ー30km以降ー

 

 さあ、マラソンの正念場です。先頭を引くくれいじーさんでもかなり苦しそうな様子が見えたので、レベル問わずやはり30km以降の苦しさは相当なんだなと改めて実感していました。


 そして池上さんが30kmを迎えました。私の目から見ても、明らかに中盤くらいの動きとは違ってきているのはわかりましたが、それでも力まずに淡々とリズムを作っている姿を見ると僭越ながら「さすがだなあ・・」と感嘆してしまいました。


 そこからは少しでも風よけになれたらというのと、あとは追いかける目印になれたらという思いもあり、池上さんの少し前を自転車で走っていました。もう体が動かないんだろうな、というのは見ていてわかりました。それでも、何とかして動かしているんだろうというのもわかりました。そんな姿を見て、先週の自分のフルマラソンのレース(淀川マラソン)で、レース中トイレにこもったことでリズムが崩れたとか、ちょっと体が動かないからと自分に言い訳をぬかして簡単に途中棄権をしてしまった自分がしょうもなく、情けなく思えて涙が出てきました。







 ーゴールへー


 池上さん曰く「地獄を見た」マラソンレースも、ついに終焉を迎えます。42.195km、ゴールです。最後まで力を振り絞り、動かない体に鞭打って動かして2時間26分29秒の5位で池上さんはゴールへ飛び込みました。





 そしてその後、池上さんは倒れこみ、しばらく動けなくなりました。その後無事に回復したのですが、どうやら中枢神経が完全にストップしてしまったので、意識はあるけれど体が動かないみたいな状態になってしまったとのことです(金縛り的な感じかな?)。




ちなみに今回2時間17分台のタイムで優勝され、見事100万円を手にされたのは人気YouTuberのくれいじーさんでした。いや、初めて直接走りを拝見したのですが、本当に軽やかで文字通りかろさん(いやそんな由来なのかは全く知りませんが)だなあと、脱帽しました。


 また、川内さんですが、見事なネガティブスプリットで最終的には2時間19分台の記録で2位に入られていました。恐らくはトレーニングの一環だと思いますが、前半あれだけ後ろで待機していたのにしっかりスルスルっとリズムを上げてポジションを上げてくるあたり、さすがの一言に尽きます。


 

ーレースを終えてー


 今回池上さんの走りに関しては、私が評するなんてことはおこがましくできませんが、近くで見ていてすごいなと思った点をあげるならば、やはり当初のターゲットタイムから落ちてきたときでも、リズムを大幅に崩すことなく今できる範囲の中で体を動かしていたというところです。


 私は特にそうなのですが、もともと狙っていたタイムのペースより落ちてくると、どうしても焦ってしまったり、リズムを取り戻そうとして逆に見失ってしまったり、力んでしまったりすることが多かったのですが、池上さんはそんなことにはなりません。


 さらには、実は昨日は池上さんから遅れること9分で榮井さんもゴールされたのですが、榮井さんも事前に狙っていたペースでは刻めなかったとのことですが、それでも上手くその日の体の状態に合わせてリズムを切り替えて、綺麗に刻んでおられました。


 結果として、多くの選手がベストからは大きく遅れた季節外れの暑さのレースの中で、ベストからそう大きく遅れない2時間35分(ベスト2時間32分)でゴールされているので、やはり体が動かないからと言ってあきらめるのではなく、力まずに淡々とリズムを作ることは本当に大切なんだなと感じました。



 そして、今回は本当にたくさんの方々が応援に駆けつけてくださり、サポートしてくださいました。「ブレない走りと綺麗な体を手に入れよう!ランナーの為の体幹補強DVD」の講師のSyokoさんは、給水用に自転車を貸してくださったり、池上さんが倒れた時にもいの一番に救護に行ってくださり、さらに豪快に氷やドリンク類なども買い出しに行ってくださったりと、なんと感謝を申し上げたらよいかわかりません。


 また、ウェルビーイングオンラインスクールの受講生様の方もたくさんテントまでお越しくださいました。らんラボ!の動画にもご出演していただいたことのある道下秀樹さんは、わざわざ横浜から遠路はるばる応援に駆けつけてくださり、絶大なパワーをくださいました。


 お名前を出してよいか許可をいただけていないので、お名前を出すのは伏せさせていただきますが、他にも池上さんの応援のために会場に来てくださった方がいらっしゃり、本当に人の温かさに触れた一日となりました。自転車で池上さんの前を走っているときにも、沿道やすれ違うランナーさんから「池上さん頑張れ!」という声が結構聞こえてきました。この会社ができてからまだ2年少々ですが、本当にランナーさんあっての会社ですし、本当に支えられて我々は生きていくことができているんだなと強く実感しました。本当にありがとうございました。



 さて、今回は久々に完全に応援に徹する形でレースに参加したわけですが、やはりたまには人の走りを見るということはとてもいいなと思いました。実は淀川マラソンが終わってから、あんまり走りたくないような精神状態になっていたのですが、昨日池上さんや榮井さん、そのほか多くの市民ランナーの方々がそれぞれのベストを目指して頑張って走っておられる姿を見て、本当に刺激になりました。


 次の目標はまだきまってはいませんが、10月か11月くらいのフルマラソンを目指して、また一歩ずつ頑張っていこうかと思っています。最近、ちょっとテクニカルな方向に走りすぎていたなと反省しているので、ちょっと久しぶりにウェルビーイングオンラインスクールの内容を1から全部見返してみようかなと思っています。


 今回はとりとめのない記事となってしまいましたが、私自身色々と学び、感じることの多いレースでしたので、少し長くなりましたが共有させていただきました。昨日は色々なところでシーズンラストとなるようなレースが開催されていたようでしたね。来シーズンもぜひ、楽しみながらランニングを頑張っていきましょう!



追伸

先日第三版をリリースした人気書籍『マラソンサブ3からサブ2.5の為のトレーニング』ですが、おかげさまで今回も順調に売れていっています。まだご確認されていない方は、こちらから詳細をご確認ください。













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ランニング書籍

講師紹介
​ウェルビーイング株式会社代表取締役
池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

​ウェルビーイング株式会社副社長
らんラボ!代表
深澤 哲也

IMG_5423.JPG

経歴

中学 京都市立音羽中学校

高校 洛南高校

↓(競技引退)

大学 立命館大学(陸上はせず)

​↓

大学卒業後

一般企業に勤め、社内のランニング同好会に所属して年に数回リレーマラソンや駅伝を走るも、継続的なトレーニングはほとんどせず。

2020年、ウェルビーイング株式会社の設立をきっかけに約8年ぶりに市民ランナーとして走り始る。

感覚だけで走っていた競技者時代から一変、市民ランナーになってから学んだウェルビーイングのコンテンツでは、理論を先に理解してから体で実践する、というやり方を知る。始めは理解できるか不安を持ちつつも、驚くほど効率的に走力が伸びていくことを実感し、ランニングにおける理論の重要性を痛感。

現在は市民ランナーのランニングにおける目標達成、お悩み解決のための情報発信や、ジュニアコーチングで中学生ランナーも指導し、教え子は2年生で滋賀県の中学チャンピオンとなり、3年生では800mで全国大会にも出場。

 

実績

京都府高校駅伝区間賞

全日本琵琶湖クロカン8位入賞

高槻シティハーフマラソン

5kmの部優勝 など

~自己ベスト~

3,000m 8:42(2012)
5,000m 14:57(2012)
10,000m 32:24(2023)
ハーフマラソン 1:08:21(2024)

​マラソン 2:32:18(2024)

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