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ブラッド・ハドソンのトレーニングの12原則

更新日:2022年9月8日

 さて、今回のテーマはコーチハドソンのトレーニングにおける12原則です。参考になる部分も非常に多いのでぜひ最後までお読みください。


トレーニング原則1:継続的にそこそこの総走行距離を維持すること

 長距離走・マラソンが手っ取り早く速くなるには、総走行距離や走る頻度を増やすことがベストです。中にはゆっくりと走ることは無意味で、インターバルトレーニングなどの追い込む練習を多く取り入れる方が速くなるという人もいますが、そのような意見は忘れてください。何故なら、単純にそれは長距離走・マラソンについて理解していない人の意見だからです。


 特にもしもあなたが、すでにコンスタントに月間600km以上走っている競技者でないのであれば、走行距離を増やすことは楽に走るのが速くなる近道です。私は今普通に仕事をしながら走っています。この記事を読んでいるほとんどの方が学生の方かお仕事をしながら走っている方だと思います。


 ここで考えてみてください。そもそも仕事や勉強をしながら走ることの一番の負担は何でしょうか?それは体力や神経(集中力)ではないでしょうか?そうすると、結局のところ、極限の集中力を削り出したり、週に二回のインターバルを三回にするよりも、コンスタントに走り続けることが手っ取り早く速くなる方法です。


 そして、何よりも故障が起こりやすいのは走行距離を増やす過程にあるときと走行距離が少ない時です。そうすると、コンスタントにある程度の走行距離が故障を予防しながら、力をつけていく一つの方法になります。コーチハドソンはレベルを問わずある程度の走行距離を維持することを全てのランナーに推奨しています。


 これはもちろん、全てのランナーに月間1000km走れと言っている訳ではありません。彼が言っているのは、自分がここまで増やしたいと思う総走行距離に到達したら、その練習量を継続的に維持した方が良いということです。


トレーニング原則2:連続的な期分け

 トレーニング原則の2つ目は期分けを出来るだけ連続的にするということです。期分けという言葉を初めて聞くという方のために改めて説明しておくと、従来より時期を区切って、この時期はこれをやる、この時期はこれをやるというふうにある時期において重点を置くポイントを絞り、その区切りに従って、トレーニングを進めていくことで力をつけやすいというものです。


 この期分けのやり方にはいろいろなやり方があります。高校生で多いのは、鍛錬期、移行期、レース期という分け方です。これにテスト期間に休養気を設けたりとかそんな感じでしょうか?


 他の例でいうとアーサー・リディア―ドというニュージーランドの名指導者がとても有名な期分けをしており、マラソンコンディショニング、ヒルトレーニング、無酸素トレーニング、調整期、レース期という期分けをしていました。アーサー・リディア―ドのトレーニングシステムについて詳しく知りたい方は下記のURLを参照してください。



 アーサー・リディア―ドという指導者はこの期分けというものを明確にやる指導者です。我が母校洛南高校でも割としっかりと(明確に)期分けをしていた印象があります。


 一方で、コーチハドソンはこの期分けは明確にするべきではなく、連続的にするべきだという考えです。要するに、あるフェーズからあるフェーズへと移行する際には、その境目が分からないような形で徐々に徐々に移行するべきだという考えです。


 例えば、リディア―ドのトレーニングシステムにおいて、マラソンコンディショントレーニング期間には本当に走り込みしかしません。そして、その次にインターバルへの準備として、ヒルトレーニングをします。そして、その次にインターバルトレーニングを導入するのですが、そうするとヒルトレーニングはほとんどなくなります。そして、調整期にはタイムトライアルをするのですが、そうするとインターバルトレーニングはなくなります。このようにかなり明確にあるフェーズからあるフェーズへと移行していくのですが、コーチハドソンはそのようにはせず、なるべく連続的にするべきだという考えです。


トレーニング原則3:トレーニングは一般的なものから特異的なものへ

 原則の3つ目は一般的なものから特異的なものへと移行させるという考え方です。一般的というのは、簡単に言えばレースペースよりもゆっくり長く走る練習と短く速く走る練習です。そして、特異的というのはレースに近い練習で、例えば5000mのレースにとって特異的な練習は1000m5本を200mつなぎでやるような練習が該当します。


トレーニング原則4:3つの期分け

 ブラッド・ハドソンはトレーニングの期分けは連続的であるべきだと考えていますが、だからと言って期分けをしない訳ではありません。コーチハドソンは期間を3つに分けます。導入期、基礎構築期、シャープニングの3つの期間です。


 導入期は単純に体をランニングにならしていく時期です。ただ、走るだけではなく、坂ダッシュも入れて、ゆっくり長く走る(総走行距離含めて)ことと、短く速く走ることに体を慣らしていきます。そして、ある程度総走行距離が増えた時点で、より特異的な練習ができるように、更に練習をレベルアップさせていきます。そして、レースが近づくとレースに近い練習へと焦点を合わせていきます。コーチハドソンのトレーニングの特徴の一つはレースが近づくと最後は、楽な練習かレースペースの練習しかなくなるということです。