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執筆者の写真秀志 池上

バターコーヒーの正体見たりEZ

 こんにちは、突然ですが、あなたは最近巷で流行っているバターコーヒーなるものをご存知でしょうか?バターコーヒーとは、読んで字の如くコーヒーにバターを入れるだけのものなのですが、これが一部の人からは人気になっています。このバターコーヒーは『The bullet proof diet』という本の著者であるデイブ・アスプレーという方の影響で広まりました。

 そもそもデイブ・アスプレーがバターコーヒーを考案したのは、彼がチベットを旅した時のことです。チベットの山岳民族の方達は標高4000mを超えるところで生活し、肉体労働をしている人たちなので、非常にハードな日常生活をしています。しかも彼らは定住者ではなく、テントを張りながら、移動して生活する生活スタイルです。当然、荷物は最小限でなければいけません。

 それにも関わらずチベット山岳の人々が必ず手放さなかったのが、攪拌器です。この攪拌器で紅茶にバターをいれて溶かして飲んでいたのです。標高4000mともなると現地の人間でもかなり苦しい標高です。ましてや高知に順化していない一般人はなおさらです。ちなみに私が所属するKimbia Athleticsには標高3000mで生まれ育ったラーニー・ルットさんが昔所属していたのですが、マラソンを2時間6分台で走るラーニーさんですら、標高3000mともなると、苦しくてインターバルは出来ないとのことです。

 そこよりも更に1000m高いチベット山岳に辿り着いたデイブ・アスプレーが辿り着いたその地で、アスプレーは疲れ切っていました。ところが、現地の人に出してもらった紅茶にバターを入れて撹拌したものを飲んだアスプレーは一気に元気を取り戻したそうです。

 その後本国であるアメリカに帰ったアスプレーはチベットのお茶を取り寄せたり、バターの種類を変えたり、色々試しても同じような効果は得られませんでした。そして、色々試したところ、結局はバターをしっかりと撹拌することが重要だということに気づきました。彼曰く、コーヒーを飲みながらスニッカーズのようにバターをかじってもダメだとのことです。それをやるところが、アスプレーの凄いところでもあるのですが、最終的な結論として、バターを飲み物に入れてしっかりと撹拌することがポイントだということに気づきました。ちなみにバターはグラスフェッドのものかギーでなければいけません。これについては本題からは逸れるので、今回は割愛します。

 色々試してバターコーヒー(厳密にはギーコーヒー)が良いということに気づいたアスプレーですが、ひょんなことからそのメカニズムを知ることになりました。これにはまずEZという言葉を解説していかなければいけません。

EZ(exclusion zone)とは何か?

 あなたは学校の理科の授業で水には三つの種類の状態があり、それぞれ液体、固体、水蒸気の三種類だということは覚えているでしょうか?ところが、ジェラルド・ポラック博士は水はこの三種類だけでは分類できないことに気づきました。喩えて言えば蜂蜜のような固体とも言えるし、液体とも言える状態のものがあります。あなたは蜂蜜を固体に分類しますか?それとも液体に分類しますか?

 私なら、固体に分類するのですが、あなたはどうでしょうか?温度によるという答えも返ってくるかもしれません。ちなみに私はケニアから日本に帰ってくるときに、蜂蜜を手持ちのカバンに入れていました。当然、私にとっては蜂蜜は固体だからです。ところが、インドのムンバイ空港の手荷物検査で没収されてしまいました。理由は蜂蜜は液体だからです。ちなみにケニアのナイロビ空港では、蜂蜜は固体扱いだったので、ちゃんと手荷物検査を通りました。ところが、ムンバイではそれを主張しても全く聞く耳を持たず、没収されるという憂き目を見ました。

Exclusion Zoneとは、訳すなら例外的な範囲ということです。本来水は液体、固体、水蒸気の三つに分類されるのですが、そのどこにも分類不可能な蜂蜜のような状態の分子状態があり、それが体にとって好影響を及ぼすことが、ポラック博士の研究で分かりました。筋肉は細胞レベルで言えば、100個の筋細胞中99個は水分子です。さらに、私たちの体調のカギを握るミトコンドリアという器官があるのですが、この新しいミトコンドリアを作るときにもこのEZが多ければ多い方が良いようです。

 さて、このEZ水を増やす方法がいくつかあるのですが、このうちの一つがバターコーヒーを飲むことです。別にコーヒーじゃなくてもグラスフェッドバター、もしくはギーを入れてしっかり撹拌すると良いようです。ただし、しっかり撹拌しないとダメです。その他の方法では、生野菜のジュースを飲む、天然水を飲む、氷水を飲む、そして陽の光を浴びるといった方法があります。

 ちなみにここまでの知識と私の知識を組み合わせると、あくまでも仮説なのですが、EZ水とは要するに長期安定型六員環構造水のことだと思われます。そのようにはっきりと書いている文献はまだ見たことがないのですが、EZの性質やEZを増やす方法を見ていると、共通点が非常に多いです。これが偶然なのか、もしくは同じものを指しているのかは分かりませんが、少なくとも機能的には同じだと考えて良いと思います。そうすると、EZを増やす一つの方法として、日向4億年の雫の摂取ということが、選択肢の一つになります。新鮮な湧き水を飲むことがEZを増やす一つの方法だということからもこれは確実でしょう。

 さて、今回はバターコーヒーの秘密からのEZについて解説しました。今回は私の過去記事を全て丹念に読み込んだ人でなければ分からなかった部分も多いかと思います。

 実は、人間の体は食べる、飲む、寝る、異性と寝るが基本となっているのですが、そのうちの飲み物のほんの一つのバターコーヒーだけに焦点を絞ってもどんどん掘り下げていくことができます。また、今回のテーマだけでも過去のブログ記事とつなぎ合わせて読んでいかないと理解できない部分もどうしても出てきます。ブログで書ける範囲や分量としてはどうしてもここが限度になってしまいます。そこでなのですが、もっと全体から具体へと掘り下げて知識と知識が結ぶつくように分かりやすく6時間の動画で解説する集中講義を作りました。まずは下記のURLから、私が何をきっかけにどのように変わっていったのかをブログに書きましたので、ご覧ください。こちらのブログは宣伝広告が含まれるので、本気でより良い体調やコンディションを作りたい方以外はご覧にならないで下さい。


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ランニング書籍

講師紹介
​ウェルビーイング株式会社代表取締役
池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

​ウェルビーイング株式会社副社長
らんラボ!代表
深澤 哲也

IMG_5423.JPG

経歴

中学 京都市立音羽中学校

高校 洛南高校

↓(競技引退)

大学 立命館大学(陸上はせず)

​↓

大学卒業後

一般企業に勤め、社内のランニング同好会に所属して年に数回リレーマラソンや駅伝を走るも、継続的なトレーニングはほとんどせず。

2020年、ウェルビーイング株式会社の設立をきっかけに約8年ぶりに市民ランナーとして走り始る。

感覚だけで走っていた競技者時代から一変、市民ランナーになってから学んだウェルビーイングのコンテンツでは、理論を先に理解してから体で実践する、というやり方を知る。始めは理解できるか不安を持ちつつも、驚くほど効率的に走力が伸びていくことを実感し、ランニングにおける理論の重要性を痛感。

現在は市民ランナーのランニングにおける目標達成、お悩み解決のための情報発信や、ジュニアコーチングで中学生ランナーも指導し、教え子は2年生で滋賀県の中学チャンピオンとなり、3年生では800mで全国大会にも出場。

 

実績

京都府高校駅伝区間賞

全日本琵琶湖クロカン8位入賞

高槻シティハーフマラソン

5kmの部優勝 など

~自己ベスト~

3,000m 8:42(2012)
5,000m 14:57(2012)
10,000m 32:24(2023)
ハーフマラソン 1:08:21(2024)

​マラソン 2:32:18(2024)

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