あなたは普段、どんなセルフケアをしていますか?
もしあなたが、現状特にセルフケアをしていない、もしくは自分に合ったケアが何かわからないと思うなら、ぜひこのままこの記事を読み進めてください。
まず、もしあなたが長距離ランナーであるにも関わらずセルフケアをしていないのなら、絶対にすることをおすすめします。一番大きな差は「やっているか、やっていないか」です。実際、市民ランナーの中でもセルフケアをしていない方は一定数いらっしゃいますが、練習のレベルはどうあれ長距離走をやるならセルフケアは絶対にやっておくべきことです。
なお、既にセルフケアをしているという方は素晴らしい取り組みだと思います。何かしらでもやっているというだけで、故障のリスクはグッと減るでしょう。あとは、何が自分にとって最適なのかを知ることで、より効果的なケアを実施できます。なぜなら、疲労回復させるためのケアと、何週間も続く痛みを消失させるためのケアは、またアプローチが異なるからです。この先の内容では、そのあたりについてもヒントを掴んでいただけるものとなっていますので、ぜひ楽しみに読み進めてみてください^^
なぜ長距離ランナーは体のケアが大事なのか??
なぜ長距離走・マラソンでセルフケアが大事なのかというと、それは長距離走やマラソンはあらゆるスポーツの中でも故障(=怪我)が多いからです。本当に多いです。おそらく、駅伝強豪校なら全部員の中で故障者が一人もいないなんてことは、雷に打たれるほどの確率では無いかと思います。常にチーム内の誰かしらはどこかしらを痛めているということがほとんどです。
ではなぜ長距離走やマラソンのような競技では故障が多いのかというと、接地の衝撃があるからです。走るという行為は、小さなジャンプ運動の連続。それを長時間続ける長距離走では、接地の衝撃を何千、何万回と繰り返すことになります。一歩一歩は小さい衝撃かもしれませんが、積み重なると結構なダメージになります。
実際、フルマラソンを走ったことがある方ならわかると思いますが、マラソンの後半で一番しんどいことといえば脚がへたってくることでしょう。とにかく脚が重く、だるくなってきて動かなくなります。ひどければ脚がつるでしょう。つまり、3時間、4時間と接地の衝撃を受け続けることによって、脚の筋持久力がそれに耐えられなくなってくるのです。
そして、その衝撃が重なることで、脚の筋肉や腱にダメージが蓄積します。筋肉が張って、神経を圧迫したりすることで炎症が起こり、それが痛みとして発症します。この炎症も、程度が小さければ痛みを感じないですが、筋肉が張りっぱなしの状態でケアをせずにそのまま走り続けていると、その張りや凝りはもっとひどくなっていき、より神経を圧迫して炎症反応が大きくなります。そして、あるタイミングから脚が痛くなるのです。
長距離ランナーの故障は、放っておいても治らない
このように長距離走・マラソンでの故障は、徐々に炎症反応が起こっていって痛みとして発症するようなケースが多く、そして慢性化しやすいということも大きな特徴です。じわじわと低度な炎症が起きていって、発症した後も地味な痛みがずっと続く、という具合です。そして何より厄介なのは、低度で慢性的な炎症反応は「放っておいても治らない」ということです。
これは球技や短距離走でよく見られる怪我とは大きく異なります。例えば野球のデッドボールでの打撲や、短距離走でブチっと肉離れすることなどは、急性期の炎症反応です。それまでのダメージの蓄積によるものではなく、外部からの何らかの大きな衝撃によって、一撃で大きく怪我をするというものです。
こうした急性期の故障は、めちゃめちゃ痛いです。歩けなくなったりするくらいのレベルです。しかし、休みさえすれば放っておいても治ります。なぜなら、急性期の炎症反応は体内でも「緊急事態」と認識されるので、患部に血液や免疫細胞が多く送られることで治癒促進されるから(=自然治癒力が働くから)です。だから、ものすごく痛いですが、休みさえすれば治るものなのです。
一方、長距離走でよく見られる低度で慢性的な炎症は、ただ休むだけでは治りません。自然治癒力が働かないのです。なぜなら、低度な炎症だからこそ、体が緊急事態と認識せず、治癒促進がされないからです。
この二つの炎症反応は、会社組織が抱える問題に喩えられます。急性期の炎症はいわば「クレーム」が入っている状態です。それも、大クレームです。通常業務の何を差し置いても、そのお客さんの対応をしなければいけない状態であり、とにかく会社のリソースがそのトラブル対応に割かれるが如く、体内でも免疫細胞が患部へ捧がれます。
それに比べて慢性期の炎症は、いわば恒常化した問題のようなものです。例えるなら、“ちょっとした”不良社員のようなイメージです。わかりますかね。会社に大損害を与えるほどでは無いのだけど、明らかに仕事の質も低くてやる気もなく、じわじわと損失を与えるような人材がずーっと在籍しているような状況に近いです。会社の上層部もなかなかそれを問題として捉えない(というか知らない?)から一向に解決しない、みたいな感じです。
まあ、長距離走における慢性的な炎症は、痛みも伴っていて走りに影響するので、実際にはこの例えのケースよりももう少し実害が大きいとは思いますが、共通点はあるでしょう。こういうケースでも、すぐにその社員をクビにするのは難しいですが、その社員が仮に大きな問題を起こしたら流石に放っておくわけにもいかず、会社の上層部もそれを問題と認識して然るべき対処をすることになるでしょう。
慢性的な故障に対しても、このケースと同じようにアプローチするのです。慢性期の炎症は、体がそれを異常事態と認識していないから、もはや自然治癒力が働いていないのです。ではどうするか?これに対するアプローチは二つあります。一つは、炎症反応を強めるということ。もう一つはそもそも炎症反応を抑えてしまうということです。
炎症を強めると聞いて「え?じゃあ痛いまま走り続けたらいいの?」と思われるかもしれません。また、炎症反応を抑えると言っても「それって結局安静ってこと?」と思われるかもしれません。実はこれに対する答えは半分YESで、半分NOです。どういうことなのか?この先で説明しましょう。
さらに、それぞれのアプローチに有効な具体的な方法もあります。今回は私が実際にやっていておすすめなセルフケア方法をお伝えしようと思います。が、セルフケアというのはもちろん方法は一つではありません。何か一つだけやるというのもいいのですが、できるなら色々組み合わせるとより効果が得られるでしょう。そして、その組み合わせ方も、相性があると思っています。この先ではおすすめの組み合わせ方についても紹介していきたいと思います。
方法1:炎症反応を強めて治す
まず一つ目がセルフマッサージです。マッサージと聞いてどのようなものを想像されるでしょうか?リラクゼーション施設などで受ける「気持ち良い」マッサージを想像されるかもしれませんが、慢性的な故障を治すためには「痛い」マッサージが必要です。それも、かなり痛いくらいがちょうどいいです。
具体的なやり方としては、まずは痛みの出ている箇所や、その周りの箇所を触ってみます。すると、必ず凝りのようなものや、強めの張りを見つけることができます。指で触ってみた感触が違うところがあるのです。イメージを挙げるならば、クッションの上から消しゴムを見つけるような感じです。なんとなくコリっとしたところが見つかるので、そこに体重を乗せる感じでグーっと押し込んでください。手のひらで押してもいいですし、親指で押すとなお指圧が一点に集中するので、より強い力がかかります。
おそらくこれをやると、かなり痛いと思います。自分でやると手加減してしまうので、これを治療院などでやってもらったり、もしくはご家族などにやってもらうのもいいでしょう。自分に対して厳しくできるのであれば、セルフでもOKです(ちなみに私はセルフでガンガン押します)。
痛いくらいに力を加えることで、押したところに一時的に強い炎症反応が起こります。これがミソです。なぜなら、炎症反応が強くなったことで、体はそこを「異常事態」だと認識します。それによって、血液や免疫細胞が送られ、治癒促進が始まります。つまり、これまで滞っていた治癒が開始されるので、元々あった慢性的な痛みの解消につながるというわけです。
セルフマッサージをするときのコツは、気になるところ一点を集中的にほぐすよりも、できるだけ広い範囲をケアするということです。なぜなら、慢性期の痛みの原因はその痛みが出ているところだけということは基本的にはあり得なくて、割と離れた箇所の張りや凝りが原因だったりするからです。
また、自分で押したりするのがちょっと面倒だとか、そんな時間がなかなかないという方には「マッサージガン」というアイテムもおすすめです。
これは振動を与えて筋肉の表面にある筋膜をほぐしていくというマッサージ器具なのですが、私は結構お気に入りで使っています。筋膜をほぐすことには大きなメリットがあります。そもそも筋肉とはミルフィーユのように筋繊維が折り重なって存在していますが、筋膜がほぐれることで波及的に奥の方の筋肉までほぐれてくれます。
そしてマッサージガンであれば、片手間にできるというのがいいですね。セルフマッサージの方がやりたいところをピンポイントで深くまで押せるので、痛みの消失という点に関しては良いと思いますが、ただやはりある程度集中しないといけないですし、そのための時間を確保する必要はあります。忙しい生活の中で、合間を縫ってランニングをしている市民ランナーにとっては、あまりセルフケアの時間を取られるのは望ましくないかもしれません。
そう考えると、片手で持って気になるところにビーっと当てていくだけのマッサージガンなら、読書しながらとか、TVを見ながらとか、ながら作業的にできるというメリットはあります。私は基本セルフケアはできるだけながら作業でやりたいので、マッサージガンは重宝しています。
ちなみにマッサージガンを使うなら、あまり安物を選ばない方がいいです。私はこれまで4つマッサージガンを試したことがありますが、スーパーで買った3000円くらいのものは本当に作りが弱くて、全然効かないばかりか2週間くらいで壊れてしまったことがあります。価格帯的には1万円以上はするもののほうが安心だとは思います。
あとはなんといっても、ある程度のパワーが欲しいですね。筋膜から奥の筋肉まで刺激が伝わってくれないと、やっている意味がありませんので、それなりに強いパワーは必須だと思います。ちなみに私が特に気に入っていてよく使っているのがuFitさんいうメーカーが出している「uFit RELEASER Pro」および「uFit RELEASER Mini」というものです。

実は今から2年前の2021年、YouTubeの紹介案件でこちらの会社さんからは商品提供を受けていて、それ以来使わせてもらっていたのですがここの製品は作りもしっかりしていてとてもよかったです。
この度モデルチェンジしたとのことで、昨年12月にはMiniの方をいただき、小さいゆえに持ち歩きもできて、レース会場で使うこともできるので重宝しています。さらに今年の7月には上位モデルの「Pro」をご提供いただきました。これがまたとても良くて毎日のようによく使っています。後述する三型池上機と組み合わせでよく使用していますが、とても相性がいいです。
特にProの方は格別ですね。振動のパワーも強く、筋膜をがっつりほぐしてくれる感じがとても好きです。遠慮なくほぐしてくれるので、しっかり奥の方まで解れます。実際、今年7月にメタタイムトライアルという5000mレースに照準を合わせて走ったのですが、その2週間前あたりからどうも疲労が抜けなくてとても困っていた時期がありました。そんな折にProをご提供いただいて、そこからの2週間とにかく毎日二型池上機(現:三型池上機)を照射しつつ、このProで直接ダイレクトに筋肉をほぐしまくるということをしていたら、レース3日前くらいからフッと疲労感が抜けてきて脚が軽くなりました。なんとか間に合ったのです。
この「Pro」と「Mini」の両方を使わせていただいて、私はやっぱりパワーが強い方がよく解れるのでProが完全に好みですが、とはいえMiniの方は持ち運びのしやすさであったり、また純粋の機械のサイズが小さいので、何かしながら当てるということがしやすいというメリットがあります。
何よりですね、、私はとても面倒くさがりなので、自分でセルフマッサージをするのが面倒に感じてしまうことがあります。そういった時にこれらのマッサージガンであれば、とりあえずスイッチを起動して当てておくだけ。それだけで筋肉がしっかりほぐれてくれて、疲労感も軽減されて翌日もまたトレーニングが頑張れるので、お手軽でとても重宝しています。なお、実際それぞれを脚に当ててみたらこんな感じになります↓
※向かって右側の大きい方が「Pro」、左側の小さいのが「Mini」
この「uFit RELEASER Pro」と「uFit RELEASER Mini」は、Amazonや楽天で普通にご購入いただくことが可能です。今回商品提供いただいたきっかけで専用クーポンも発行していただいているので、もしご興味のある方はぜひご利用ください。
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方法2:炎症反応を消すという方法
先ほどはあえて炎症反応を強くして、治癒促進をするという方法を紹介しました。しかしできることならば、そもそも起きている炎症自体を消してしまいたいところです。つまりその故障自体なかったことにしてしまうということです。
それが可能な方法を二つ紹介します。一つは、食事です。食事は馬鹿にしてはいけません。何を食べるかによって、体内の炎症反応を強くもできるし、消すこともできるからです。
池上のコーチ、Dieter Hogen氏(数々のオリンピックランナーを育てた名コーチ)は、選手の栄養状態に非常に厳格な方で有名です。そんなDieter氏が池上とランチを食べていた時のこと。池上がポテトフライを食べているのを見かけるとDieter氏は
「フライドポテトはこの世で最も最悪な食べ物の一つだ」
とこぼしたそうなのです。池上が「なんでですか?」と尋ねると、「フライドポテトを食べると、体の中で炎症が起こるから」と答えが返ってきたそうです。
その真意は、体に悪い油を摂取すると炎症反応が起こる。ということでした。油自体は体にとって必要なものです。人間が生きていく上で、適切に脂質を摂取することは欠かせません。しかし、その種類には十分に留意すべきです。一口に油と言っても、「抗炎症作用のある油(=炎症を抑える油)」と、「炎症誘発性物質のある油(=炎症を起こす油)」に分かれるからです。
この見分けに関してはここで書くとそれだけで記事一本分になってしまうので、詳しくは「ウェルビーイングオンラインスクール」のリカバリー編、もしくは「ウェルビーイングのための栄養学」という集中講義の中でぜひ確認してみて欲しいのですが、簡単にポイントを紹介すると、加熱に強いかどうかということが挙げられます。
加熱に強い油は、要するに抗炎症作用のある油であり、安定しています。一発で見分ける方法は、常温で固体になっているか否かです。常温で固体になっている=加熱に強いです。具体例としては、バターやギーです。このような油で加熱するのは大変おすすめな調理法です。
あとはアボカドオイルや魚から取れるオイルもおすすめです。基本的には動物性油脂の方が抗炎症作用があるのでいいですね。反対に、植物性油脂は加熱に弱く、熱することで炎症誘発性物質が発生してしまい、その油で調理されたものを継続的に摂取することで、体内の炎症反応も強くなってしまいます。
この話の冒頭のポテトフライの件も、これが体に悪い理由です。特にファーストフード店などで使われる油は、基本的には「トランス飽和脂肪酸」が多く含まれていて、加熱に弱く体に悪いです。植物性油脂の方が安価で手に入るものが多いので、揚げ物を大量に作るとなればそういった油が使用されることの方が多く、必然的にファーストフード店などで出てくる油ものは炎症を促進してしまう、ということになります。こうした油で調理されたものを摂取すると、やはり慢性的な故障の治りも遅くなりますし、体のリカバリーも遅れます。
ちなみに、植物性の油で唯一お勧めできるのはオリーブオイルです。オリーブオイルにはオメガ9脂肪酸が含まれており、抗炎症作用があります。熱する調理に使用してももちろんいいですが、おすすめの食べ方はサラダにかけて食べるという方法ですね。
あと食事関連でもう一つお伝えすると、食品添加物は極力避けましょう。具体的には、ショートニング、マーガリン、乳化剤、着色料、人工甘味料などなどです。これらはいずれも安価で口当たりの良いものを大量生産するために作られたものですが、できれば意識的に避けたいところです。
第一、こういった人口添加物が作られたのはここ100年前後の話です。考えてみてください。100年や200年で私たち人間は、何代入れ替わりますか?一世代あたりの寿命が70歳前後と考えるなら、せいぜい2〜3回ほどです。この2〜3回の代替わりで、人間のDNAの構造は大した進化はしません。つまり、人口添加物を「食べ物」として認識することができず、「異物」と認識するために、食べると体内で炎症反応が起きてしまい、故障の原因になったり、リカバリーが遅れてトレーニング刺激に対する不適応を起こす原因になったりします。
ちなみに、あらゆるアレルギー反応も体内に異物が入ったことに対して発生する炎症反応から起こることです。私は重度の花粉症なのですが、毎年2月後半〜5月中旬ごろにかけてまで、スギとヒノキの花粉が体に入り込むことで、体内で炎症反応が起こり、それが目の痒さや流れ出る鼻水といった反応として出てしまうのです。実は、この花粉症も炎症を抑える食事を意識することで、ある程度は症状を緩和することができます。
実際、私はウェルビーイングで仕事をする前は全くと言っていいほど栄養に興味はありませんでした。毛の先ほども興味がなかったです。その頃の食事といえば、とにかく気の向くままに好きなものを摂取し続けるような感じで、さらには当時の彼女(現在の妻)のお父様がとある大手ファーストフード会社の人だったこともあり、毎年大量の株主優待権(=タダ券)をもらっていました。そのタダ券をもらってはそれがなくなるまでしょっちゅうファーストフード店に通い詰め、好き放題ハンバーガーやポテトフライを貪っていました。
その頃と現在の花粉症の症状のキツさを比べると、これが全然違うんです。そのころはとにかく花粉症がきつすぎて、目の痒さや鼻水のうえ、発熱したり頭痛を起こしたりと、とにかく春が来るともう散々でした。その当時はまだ走っていなかったので、ランニングにおける影響はわかりませんが、おそらく故障などしていた場合は治りが遅くなったのではないかと思います。また、肌荒れやニキビはありましたね。今は全くないのですが、このような偏食をしていた当時は結構あって、今よりも老けて見えていたようにも思います。
話はそれましたが、炎症を起こす油を摂取したり、食品添加物を気にせずガンガン体に入れてしまっていると、それが蓄積して必ず悪影響が及びます。食品添加物に関しては、現代では市販の既製品なんかにはほぼ入っているので、完全に避けるのは難しいです。ですが、それを知っているかどうかがまず大事で、知った上でできる限り摂取しないよう避けるという工夫をすれば、知らずに多量に摂取し続けるよりも圧倒的に悪影響からは逃れられるでしょう。
以上が食事から炎症を抑える方法です。食事は体を作るものなので、少しづつでも絶対に意識したほうがいいです。場合によっては食生活を変えるだけで、同じ練習をしていても走力が伸びていくなんてことも全然あり得ます。ぜひ食事による内側からのケアも考えてみてください。
そして、炎症を抑える方法をもう一つ紹介します。LLLTです。

LLLTとは (Low Level Light Therapy)の略で、文字通り低エネルギーの光を照射する治療器具です。このLLLTは一言では言い表せないほど利点がたくさんありますが、特筆するならば
炎症反応を抑えてくれる
自然治癒力を高めてくれる
痛みの消失をしてくれる
このような点があるかと思います。
先述の池上のコーチ、Dieter Hogen氏は「LLLTはこの世で最も深い体組織まで直接的にアプローチできる器具だ」と言っています。というのもこのLLLTとは赤外線の光が体の奥深くの細胞まで届くため、直接的に細胞へ働きかけることができるのです。
そもそも長距離走・マラソンで起こる慢性的な炎症反応とは、自然治癒力が働いていない状態だと先述しました。それは一体どういう状態なのか、もう少し具体的に説明しましょう。説明に際して、一つ質問です。人間の体内には、全部でいくつの細胞があるでしょうか?
答えは学者によって言っていることが違うのですが、大体60兆個から130兆個の間だと言われています。そしてその中の約6000億個が毎日生まれ変わっているとされています。この細胞が生まれ変わるとき、通常であれば元の細胞から新しい細胞へと情報が引き継がれ、古い細胞は静かに細胞死を遂げます。専門用語ではアポトーシスというのですが、これが正しい細胞死であり、生まれ変わり方です。
通常このアポトーシスという細胞死を経た生まれ変わりにおいては、本来ダメな情報はちゃんと修正された上で引き継がれます。例えば、骨折しているという状況であれば、骨が折れているという情報から、骨がくっついているという情報へと書き換えられて引き継がれます。一気に骨がくっつくわけではありませんが、何度か細胞が生まれ変わることで、徐々に「骨が折れている」という状態から「骨がくっついている」という状態へと変わっていきます。これが、自然治癒力が働いているという状態です。人間の体が、本来あるべき姿に勝手に戻っていくのは、細胞が生まれ変わる時に誤った情報を正しい情報へ書き換えているからです。
ですが、そうならないケースがあります。それは、強いストレスや激しい運動などによって細胞に傷がついた時です。厳密にいえば細胞に含まれるDNAに傷がつくんです。DNAに傷がつくと、細胞は生まれ変わる時に情報を正しく修正することができなくなります。例えばあなたがシンスプリントに苦しんでいるとして、本来なら「シンスプリントである」という情報が「正常である」という情報に書き換えられた上で引き継がれなければならいところを、「シンスプリントである」という情報のまま引き継がれてしまうのです。
自然治癒力とは、細胞が生まれ変わる時に悪いところを良い状態に書き換えてくれることで働く力なわけですから、細胞が生まれ変わる時に悪い状態のまま引き継ぎされたら、ずっと悪いままになってしまうのです。これが、いわゆる悪い状態が正常とみなされているということであり、こうなってしまうと何かしらの処置をしないと治癒力が働かないということです。
で、先述した方法としては、より強い炎症を起こして、そこを異常事態であると認識させることで治癒促進する、というものでしたが、LLLTは全く異なるアプローチをします。細胞へダイレクトへ働きかけるのです。
強いストレス(運動だけでなく、精神的なものを含みます。例えば家庭でのトラブル、仕事のトラブルなども)を受けると、細胞内のDNAに傷がつき、傷がついた細胞は死ぬ時に炎症を伴って死にます。これをネクローシスと言います。炎症を起こして死ぬと、周囲の細胞にもその影響が及び、周りの細胞のDNAにも傷がついてしまいます。すると、その付近の細胞丸ごと正常な死を遂げられなくなり、ずっと誤った情報が引き継がれ続けることになります。だから、慢性的な痛みは放っておいても全然良くならないんです。
LLLTはこの悪循環を断ち切ってくれます。つまり、ネクローシスを起こしている細胞へ直接アプローチして、正しい細胞の生まれ変わりをサポートします。それによって、ずっと痛いという情報が引き継がれ続けていたものが、痛くないという情報に変わっていくため、痛みが引いていくし、故障も治っていくというわけです。
これを効果として実感する早さは人によりますが、大体早ければ数日〜1週間程度、遅い人でも1ヶ月も続けていれば快方に向かうことが非常に多いです。私自身、このLLLTにはこれまで何度も助けられました。かつて後脛骨筋炎という内くるぶしの故障に半年間ほど悩まされたと言いましたが、LLLTを使い出してからはわずか4〜5日のうちに問題なく走れるようになりましたし、2022年に右膝を鵞足炎で傷めた時は、6週間痛みが引かなかったのがLLLTを当ててから1週間程度でポイント練習まで普通にできるようになりました。
その後も経過観察は必要で、後脛骨筋炎は今も激しいトレーニングが続くとたまに軽く痛むことがありますが、軽く痛みが出た時にすぐLLLTを当てれば、1日でおさまって翌日には普通に走れるようになります。
また、痛みがなくても筋疲労にも効果的で、また寝る前に当てると睡眠の質も向上して翌日の疲労感が全然違うので、とにかく今はこれなしでは生活できなくなってしまっているのですが、この記事の話の焦点に絞ってお伝えするなら、やはり故障の元である炎症ごと消してくれるのは本当にありがたいものです。
本当はまだまだLLLTについては語りたいことがたくさんあって、その効果も多様(美容、抜け毛防止、テストステロンの増大、疲労回復、骨密度の増大etc,,)なのですが、そこまで書くとこの記事の文字数が60兆文字を超えてしまうかもしれませんので、もしその辺りまで詳しく知りたい方は下記フォームより「LLLT資料」とだけご入力の上、お送りください。
おすすめの組み合わせ方は??
ここまでいくつかのセルフケア方法をお伝えしてきました。では、ここでやっとこの記事の表題の答えです。数あるセルフケア方法から、おすすめの組み合わせ方はなんなのか?その答えは、、
外側×内側のアプローチ
です。
具体例を挙げていうならば、外からの刺激(マッサージ、針治療、お灸など)と、内側からの治癒促進(食事、LLLT、睡眠、瞑想など)の組み合わせがおすすめということです。
外からの刺激と、内側からの治癒促進はどちらも欠かせないケアの方法です。根本的に治癒するのは、内側から治していく方法ですが、外からの刺激も同時であった方が間違いなく治癒は早くなるでしょう。
その中でも私が日頃から欠かさずにやっていて、あなたにもおすすめしたい方法は「セルフマッサージ×LLLT」の組み合わせです。この組み合わせはかなり最強で、これまで色々と試してきたのですが、今のところこれに勝るセルフケア方法はありません。そう言える理由も明確で、時間、コスト、手間、継続のしやすさどれをとっても素晴らしいからです。
まず時間についてですが、いずれも家にいながらできるという点が素晴らしいです。私は治療院に行ってマッサージや針治療を受けることも好きですが、日々仕事とトレーニングを詰めてしているとなかなかいく時間を捻出するのも難しいです。施術時間+移動時間で考えると、半日くらい取られるので結構気合がいるなという感じです。その点、セルフでのマッサージとLLLTなら家でできます。なんなら、仕事しながらLLLTを当てておくとか、休憩するときに太ももやふくらはぎをちょっと揉むとか、合間にできるのが本当に素晴らしいです。
次にコストについてです。セルフマッサージであれば、基本はタダです。かかってもマッサージオイル代くらいでしょう。もしくはマッサージガンやLLLTなどの器具を使うなら、最初に払う購入代くらいです。これを継続的に治療院にいくとすれば、月に二回いくとしても1万円近く毎月かかるでしょう。年間で考えると、10万円以上。ランニングは翌年以降もやるでしょうから、数年単位で考えればもっと大きな差になってきます。
次に、手間と継続のしやすさです。手間が掛からなければ継続はしやすいですから、簡単に簡単に越した事はありません。実は私も結構ものぐさ太郎でして、セルフケアって面倒であまり好きではありません。サボっちゃいたいな〜と思うことも結構あります。ですが、例えばLLLTであれば光を当てるだけなので、スイッチだけポチッと入れたらそれでセルフケア完了なのです。ちなみに弊社で開発している赤色光線機の「三型池上機」なら、スタンド型なので地面に置いたままできてなお楽です。

セルフマッサージにしても、マッサージガンを使うとこの辺がめちゃめちゃ楽になります。とりあえず手に持ってスイッチを入れて、気になるところに当てるだけです。最近のハマりは、三型池上機を当てながらマッサージガンもあてるという方法です。ダブルパンチで、筋肉の奥底と表面の両側からアプローチできるので、とても回復が早いと感じていて、なおかつ楽にできるのでとても気に入っています。
今紹介したのは、ほんの一例です。何をやるにしてもポイントは「継続できること」です。セルフケアというのは、一日やって終わりの話ではありません。日常的にやり続けてこそ意味があるものなんです。なので継続できる方法でないといけないのです。
また、継続するためのコツは何よりも「ルーティン化」する事ですね。例えば、食事するとき、本を読むとき、寝る前は三型池上機をとりあえずあてる。起きて走りにいく前の数分間でマッサージガンを当てる、など、日常の中に組み込んでしまうことがおすすめです。
LLLTについてもっと知りたいという方へ
今回の記事では慢性期の炎症について解説した上で、色々な方法を紹介させていただきました。実際、元々洛南高校で陸上競技をやっていた頃、そして市民ランナーになってからも数々のセルフケアを試してきました。今回の記事で解説した方法は、現在進行形で私が日々実践している事です。その中でも私はやはりLLLTが最も効果を感じていて、お気に入りの方法である事は言及しておきます。
なお、LLLTと一口で言っても色々な種類のものがありますし、AmazonやGoogleで「レーザー治療器」「家庭用LLLT」「Red Light」などと調べれば、色々と出てきます。価格も安いものから効果なものまでピンキリとなっていますので、ぜひご興味ある方は色々と調べてみると良いかと思います。
なお、弊社で開発している赤色光線機の「三型池上機」はスタンド型のLEDタイプで、床に置いたまま自動的に光を当て続けることができることが大きな特徴です。特にこだわりポイントとしては、600nmと1000nmの二つの波長の光を組み合わせているため、異なる深さの組織へと直接アプローチできるということと、あとはスタンド型なのである程度広い照射面積を取れるということです。
照射面積が広くなると、基本的には単位面積あたりの効果は落ちます。ですが、それでも広く当てる方がメリットが大きいと考えています。なぜなら、どんな故障でも、また疲労感であっても、気になるところだけ局所的に当てるよりも、その他の部位にも広く当てる方が全体としての回復力が高まり、結局は治癒促進が進むからです。またもう一つ、時間がない我々市民ランナーにとっては、一度で広く当てられる方がケアの時間も少しで済むし、楽だからです。
そういった観点からこだわって開発した三型池上機は、税込120,000円で販売しております。これはLLLTの中では比較的コストは安い方に分類されるかなとは思います。もちろん、数万円で買える物も多い家庭用としては結構いい値段するかもしれませんが、クオリティ的には十分プロレベルの選手が使って耐えられる作りになっていることを考えると、コスパは良いと思っています。なお、かつて大迫傑選手が所属したナイキオレゴンプロジェクトが所有していた、全身入れるタイプのLLLTは1000万円ほどだったそうです。
そんな三型池上機は私たちが一番、自信を持っておすすめさせていただいております。なお、三型池上機に関しては現在工場で職人さんが一台ずつ手作りで生産している関係で、需要に供給が追いついておらず、毎月30台前後入荷しては数日で売り切れるという状況となっております。もしこの記事をお読みになって、三型池上機の導入を検討してみたいという方は、ぜひ下記より商品ページに進んでいただき、ぜひお早めにご購入くださいませ!
なお、iphoneやMacを買うときに分割払いができるのと同様、三型池上機も分割でご購入いただけるようにいたします。10回、6回、4回、3回、2回からお選び頂ければと思います。
クレジットカード会社の分割払いではなく、弊社から毎月分割払い相当額を決済させていただく形なので、安心安全の無金利です。カードの利用限度額にも響かないのでよく使っていただいております。ご希望の場合は、ご希望回数をご記載の上お問い合わせページよりその旨お送りくださいませ。
そんなわけで今回は、私がお勧めするセルフケア方法の組み合わせについて紹介させていただきました。ぜひあなたも色々と試していただいて、ご自分に合った方法を編み出して行って、素敵なランニングライフを送れるように頑張ってください^^
ウェルビーイング株式会社副社長
らんラボ!代表
深澤哲也
P.S
最後に、、
旧二型池上機をこれまでご購入いただき、1ヶ月使った方の声を以下の通り紹介させていただきます。もしご興味があれば、参考にしていただけると嬉しいです。
期待外れかな、と思っていました
「いつもお世話になっております。
以前は、ふくらはぎの痛みでご助言いただき、ありがとうございます。その後、ライオンズLLLTを購入し、毎日使用しています。
使用したはじめの頃は期待外れかな、と思っていました。というのは、体験記などでは、劇的に痛みが取れる(即効性がある)という内容の話もあったので、自分も使用した次の日にはどれだけ良くなっているだろうか、と期待したのですが、あまり変化が感じられなかったからです。
しかし、今は効果を実感しています。おそらく効き方は、故障や痛みの種類やその人の体質によって、いろいろなのだと思います。
自分の場合はいろいろな箇所の痛みが、それぞれ薄まっていくような感覚です。また、多く語られているように、高強度の練習やレース後の回復が早くなっているという実感もあります。
それとLLLTの恩恵だと思える体験が一つあります。それは、風邪を引くだろうと覚悟した状態から、回復できたことです。
それは今から2週間前の週末の話です。土曜日インターバル、日曜日に長距離走をして、その日曜日の疲れている状態の時に、風邪を引いて咳をしょっちゅうしている息子と一日中同じ部屋で過ごしました。
同時にLLLT も長時間使用しましたが、案の定、次の日、喉の違和感と体のだるさを感じ、このまま本格的に風邪をこじらせるのだろうなと思っていました。
ところが、仕事で車の運転中だったのですが、お昼前になって体が急に温かくなり、自然に軽く汗をかき、その後、喉の違和感や体のだるさがすっきり消えました。その間、ほんの十数分ぐらいだったと思いますが、自分でも不思議で、LLLTのおかげなのではと思っています。
いずれにせよ、LLLTは自分の生活には欠かせないものとなっています。良いアイテムを紹介していただきありがとうございます。
引き続き、よろしくおねがいします。」
上原 様
睡眠データで「深い睡眠」の割合が増えた
「いつもお世話になっております.
LLLTを購入してから約1ヶ月になりました.使用しての感想をお伝えさせていただきます.
【数値で見えたもの】
・ランニングウォッチ(COROS)で測定している睡眠データで「深い睡眠」の割合が増えた
→ 脳波を測定しているわけではないので、どこまで正確かは不明ですが、就寝前にLLLTを照射しない日は深い睡眠の割合が10%前後ですが、就寝前に照射した日は20~30%に増加しています.
【体感的なもの】
・就寝時に照射していると目覚めがすっきりしている気がする
・練習後に「足がちょっと張ってるな」、「なんか腰周りが重たいな」という時に照射すると翌日、症状が軽減している気がする
もちろん、これからも継続して使用しますので、新たな発見があればお伝えしたいと思います.今後ともどうぞよろしくお願いいたします.」
佐々木 様
翌日の筋疲労の回復具合が間違いなく違います
「お世話になります。
LLLTは基本的に風呂上りのストレッチ時に毎日使用しています!
実際に1か月使ってみた感想です。
【古傷の再発防止とケア】
実は今年だけで右脹脛を1回、左脹脛を2回、肉離れをしてます。原因についてはさておき、リハビリから通常練習が出来るようになるまで復活してからもどこか不安と患部周りの違和感を感じながら練習してましたが、LLLTを購入してからその不安が無くなりました!
一番の購入理由はここにありましたのでとても重宝してます。
【慢性的に悩んでいた違和感、痛みが緩和されてきた】
6月の100kmウルトラマラソン後から慢性的に違和感があった左脚や夏ごろから感じていた首の右側のハリが改善されてきました。まだ完全ではないですがLLLTの購入前とは明らかに違いを感じています。
【単発的な筋疲労のケア】
スピード練習、距離走、マラソン対応へ特異的な練習(30km変化走等)など負荷の高い練習では時間を長めに照射するのを心掛けてます。以前とは翌日の筋疲労の回復具合が間違いなく違います。
【体幹トレをしながらのLLLT】
「ランナーの為の体幹補強DVD」の動画をまだ購入したばかりですが、ケアと宅トレの効率化を考えてやってみました。この時は自分は完全にウェルビーイングまみれになったなと思いました(笑)
【家族の怪我のケア】
サッカーをやっている息子が足首が痛いと言うので30分ほど使いましたが、翌日、足首のことは何も言わなくなりました。
【レース遠征へ持ち込む】
ちょっと荷物にはなりましたが、遠征に持っていき前日、またレース当日の朝も脚へ照射して不安を出来るだけ払拭するようにしました。(とは言え持ち運びには気を遣いました)
LLLTのことを家族に説明するのは正直難しく、家族からは「赤い光」と呼ばれてます(笑)以上です。」
千葉 様
試合に間に合った時はマジでありがたかったです
「おはようございます。LLLTを信じて毎日少しの時間でも当ててます。
フルマラソン後膝が痛くてだましだまし走っててついに痛くて走れなくなったときに購入しました。前から気にはなっていましたが思いっきりました。1週間ランオフして走り出して、はりはありましたが走れるようにはなってました。
ランオフか、LL LTのおかげかはわからない節もありますが(笑)その後も順調にかいふくしてるのできっとなくてはならないものになってると思います。
それよりも他のスポーツの試合3日前に足首を痛めて次の日歩くのも痛いぐらいだった時にたくさん当てたら試合に間に合った時はマジでありがたかったです。
怪我はしたく無いですがどんどん当てていきたいと思います。ありがとうございます」
K 様
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