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中村真悠子という女がいる

さて、先日のメルマガで私の中の新しい集中講義構想の中の一つとして、走り方に関するものをインカレチャンピオンの中村真悠子さんとコラボして作成するという構想をお伝えしました。

 走り方に関する集中講義を作って欲しいという声は、以前から多くの方からいただいていたのですが、私は敢えて作成してきませんでした。理由は単純で、私には無理だからです。私には私なりに走り方に関する考え方というのはあります。ただ、人に教えられるものがあるかというと、あまりありません。もし自分が誰かを指導するとしたら、その都度気づいたことを指導するというスタイルを取り、走り方に関してあまり細かいことを言おうとは思わないからです。

 私は常に自分の専門外のことについては何も言わないことにしています。その代わりに何をするかというとお金を出して、専門家から学びます。無料で学ぶこともゼロではありませんが、ほとんどしません。無料の知識というのはやはり無料の知識です。100均のお椀でも充分使えますが、やはり10万円のお茶碗は耐久性も味わいも全く違います。同様にユーチューブにも多くの動画はありますが、やはりお金を出した方が圧倒的に時間の短縮につながります。ちなみに一番のオススメは本を読むことです。本は中古も入れると100円から1万円程度の投資でかなり多くのことが学べます。もう少し実用的な知識が欲しい場合には、もう少しお金を出して数万円から最大で100万円前後出して、勉強します。高いようで、結局そっちの方が安いことを知っているからです。

 そんな訳で、今回も自分の専門外の走り方については中村真悠子さんという3000mSCのインカレチャンピオンで、アジア選手権日本代表、元3000m障害日本学生記録保持者という輝かしい実績をお持ちの方です。中村さんは元々800mと1500mの選手で長い距離は得意ではありません。走行距離もかなり少ないですが、その代わりに重視していたのが、サーキットトレーニング、動き作り、バウンディングなどの基礎体力作りです。



 私も基礎体力作りはしますが、やはり中距離選手の方が重視します。また中村さんは筑波大学の大学院にも進学し、最新の機器で様々な測定も行い、修士論文では「主観的運動強度を用いた学生中長距離走者のトレーニング評価」というテーマで論文執筆もされ、科学的な観点からも陸上競技を掘り下げて研究されている方です。

 では小難しい理論をひねくり回すのかというとそういう訳でもありません。やはり競技者としてやってきた経験がある上に、小・中・高・特支の教員免許を持っておられるので、子供にも分かるくらい、分かりやすく解説してくださいます。私が中村さんから学んだことの中で最も印象に残っているのは「走り方そのものをいじる前に体の能力を高めることが大事」ということです。要するに、今の身体能力の中でベストな走り方をするよりも、柔軟性、筋力、運動