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慢性的な痛みのためのサプリメント


今回は私が慢性的な足底筋膜炎を含むあらゆる慢性的な痛みに効くサプリメントを紹介したいと思います。

 先ず大前提としてサプリメントに対する私の立場を明らかにしておきたいと思いますが、私は基本的にサプリメントよりも食べ物にお金をかけるべきだと考えています。もし、あなたがそれほどサプリメントに費やすお金をかけるべきかどうか迷っていれば、迷わずにミックスナッツ、ミックスベリー、クコの実、エキストラバージンオリーブオイルなどにお金をかけてください。理由はとても単純で私の体内では様々な栄養素が補完的に働いているからです。そして、自然の摂理としてニンジンにはニンジンの代謝に必要なミネラルや酵素が含まれていますし、玄米には玄米の代謝に必要なミネラル、ビタミンB群、酵素などが含まれています。そして、多様な食べ物を摂取することでより、体内で様々な栄養素が補完的に働きます。

 様々な栄養を補完的に働かせるためにも出来るだけ加熱しないこと、一物全体食を心掛けることは過去記事の『ウェルビーイング:手間をかけずに健康的に食べる方法』で述べたとおりです。

 では、良質な食べ物にお金をかけるべきという主張の私が摂っているサプリメントは何か?ということですが、1.ベースサウルスと2.MSM、3.アスタキサンチン、(4.クルクミン)です。これからその理由を以下に説明していきたいと思います。

 先ずベースサウルスですが、ベースサウルスは抗酸化と抗炎症に適したサプリメントとして私とアミノサウルスで共同開発した商品です。それに加えて、長距離ランナー向けに鉄、亜鉛、マグネシウムを配合しています。鉄は貧血予防や改善、亜鉛は免疫系の維持、マグネシウムには心身のリラックス効果があり、筋肉疲労を軽減してくれます。

後は抗酸化作用のあるビタミン群も多く含んでいます。さっきの野菜や果物、ナッツ類から摂取したほうが良いという私の主張と矛盾するじゃないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、正直現代社会ではお寺のお坊さんでも私ほど野菜と穀物の生食と一物全体食を実施している人はいないと思います。そこで、実践的観点からサプリメントで補った方が良いと考えたからです。

 以上は一般の方向けの理由ですが、私がベースサウルスを摂取する理由は他にあります。それは抗酸化酵素です。人間の体内にはフリーラディカルを除去してくれる抗酸化酵素が既に存在します。これは人間が人間になるよりももっと昔、生物が初めて陸に上がり無気エネルギー中心から有気エネルギー中心の代謝システムへと進化していった過程から有気的エネルギー代謝の際に発生するフリーラディカルを除去するシステムを進化させてきたからです。体内に存在する抗酸化酵素にはスーパーオキシドディスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンペロオキシターゼと言った酵素が存在するのですが、これら内在する抗酸化酵素はビタミンCなどの外在的な抗酸化ビタミンの何倍も強く働きます。

 2000㎎のビタミンCサプリメントを摂取すると、0,01モルのフリーラディカルを中和してくれますが、2000㎎のスーパーオキシドディスムターゼは5270000モルのフリーラディカルを中和してくれると言います。

 実際には酵素と言うのはもっと微量な分量で体内で働いていますので、単純にビタミンC と比較することは出来ませんが、体に本来備わっている抗酸化能力はサプリメントの何倍も強いものだということは覚えておいてください。

 ただ、この内在する抗酸化能力も実はミネラルによって適切に働きますので、このミネラルが摂取されないと抗酸化能力が適切に発揮されません。現代人の生活習慣病の原因の一つは内在する抗酸化酵素の最適化に必要なマンガン、銅、セレン、亜鉛、モリブデン、クロムといったミネラルが不足しているのではないかと思います。その理由の一つは過熱食が多すぎてこれらミネラルが破壊されるからですが、それだけではありません。

 これは近代の農業方法に起因します。緑の革命と呼ばれる農業改革の中で近代に入ってから最も大きな効果を発揮したのが化学窒素肥料です。化学窒素肥料の導入によってそれまでの生産高と比べて7倍も多く収穫できるようになりました。未だにアフリカやアジアの貧困地域に偏見を持っている人が多いのですが、現在世界に食べ物がなくて困っている地域と言うのは政情不安定な地域を除いて存在しません。寧ろインフラ整備が遅れている地域では化学窒素肥料の使用を自粛しています。何故なら、輸送手段がない地域で収穫高が増えると穀物の値崩れが起きるからです。

 社会科の教員ですらたまに、日本で余った穀物をアフリカやアジアの貧しい地域に送れば良いと考えている人がいますが、寧ろ輸送手段を確保して穀物をどんどん売りたいというのが第二次産業、第三次産業を持たない発展途上地域の本音です。

 長距離走のメッカ、ケニアのイテンのような発展途上地域ではこれが幸いしています。化学窒素肥料を投入していないので単位面積当たりの収穫高が少ないのですが、このおかげで土壌には豊かなミネラルが含まれていると考えられます。やはり単位面積当たりの収穫高が多い状況が何年も続くと土地が少しずつ痩せていきます。現在、野菜に白穀物にしろ、家庭科の教科書などに表示されているほどのミネラルは含まれていないと考えられます。要するに、体内の抗酸化酵素が最適化されにくい状況にあるのです。こうなると、サプリメントで補うしかありません。これが私がベースサウルスを摂取する理由です。

 もう一つのMSMですが、これは硫黄の一種で日本では湯治がとても一般的なので筋肉や関節の痛みの軽減や疲労の軽減に良いと感覚的に理解してもらえるかと思います。硫黄温泉に出かける方も多いと思います。MSMは副作用がなく、抗炎症作用があるので最近では偏頭痛や関節炎、胃腸炎、歯肉炎などに処方されることも増えています。またホルモンを正常化させるので、鬱や季節性情動障害にも使用されることがあります。

 これも食べ物にも含まれるのですが、量が少なすぎて適正な量を摂取することが出来ません。また、昔と比べて雨に含まれる量が減っています。雨に含まれる量が少ないということは土壌にも含まれる量が少ないということであり、そこで育てられた農作物に含まれる量も少なくなっているということです。ですので、これもサプリメントで補っています。MSMについてもっと詳しく知りたい方は過去記事の『抗炎症とは何か』を参照してください。

 摂取量ですが、ベースサウルスは起床直後と就寝前に5粒ずつ、MSMは起床直後と就寝前に1500㎎摂取しています。MSMはハードなトレーニングの直後に摂取することもあります。メインの練習の直後には必ずアミノサウルス2袋も摂取します。

 MSMに関しては1000㎎-1500㎎を一日二回や1000㎎-1500㎎を一日六回など摂取の目安量が研究者の間で異なります。副作用が無いので、痛みが強い方は1000㎎-1500㎎を一日六回に分けて摂取しても良いと思います。また、ベースサウルス、MSM共に空腹時に摂取してください。

 さて、今回はベースサウルスとMSMを紹介しましたが、実は私の中でもう一つ私が求めているものにぴったりなサプリメントを見つけました。アンチエイジングや疲労の回復、進行性の病気の改善や予防を目的に作られたものなのですが、足底筋膜炎の改善にも効果があるとの研究結果もあります。もう少し自分の体で試してから、皆さんに紹介したいと思いますのでそちらも楽しみにお待ちください!

今回の記事は過去記事の『炎症とは何か』で述べてある知識が前提となっています。まだ読んでいない方は関連記事からそちらの記事もぜひご覧ください。

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ランニング書籍

講師紹介
​ウェルビーイング株式会社代表取締役
池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

​ウェルビーイング株式会社副社長
らんラボ!代表
深澤 哲也

IMG_5423.JPG

経歴

中学 京都市立音羽中学校

高校 洛南高校

↓(競技引退)

大学 立命館大学(陸上はせず)

​↓

大学卒業後

一般企業に勤め、社内のランニング同好会に所属して年に数回リレーマラソンや駅伝を走るも、継続的なトレーニングはほとんどせず。

2020年、ウェルビーイング株式会社の設立をきっかけに約8年ぶりに市民ランナーとして走り始る。

感覚だけで走っていた競技者時代から一変、市民ランナーになってから学んだウェルビーイングのコンテンツでは、理論を先に理解してから体で実践する、というやり方を知る。始めは理解できるか不安を持ちつつも、驚くほど効率的に走力が伸びていくことを実感し、ランニングにおける理論の重要性を痛感。

現在は市民ランナーのランニングにおける目標達成、お悩み解決のための情報発信や、ジュニアコーチングで中学生ランナーも指導し、教え子は2年生で滋賀県の中学チャンピオンとなり、3年生では800mで全国大会にも出場。

 

実績

京都府高校駅伝区間賞

全日本琵琶湖クロカン8位入賞

高槻シティハーフマラソン

5kmの部優勝 など

~自己ベスト~

3,000m 8:42(2012)
5,000m 14:57(2012)
10,000m 32:24(2023)
ハーフマラソン 1:08:21(2024)

​マラソン 2:36:14(2024)

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