突然ですが、あなたは夏場の練習が思うようにいかない、夏場の練習が全然できず、走り込みが不足したまま秋以降のレースを迎えてしまった、あるいはさらに悪いことに夏場の練習で疲労を抱え込んでしまって、秋からのレースに悪影響を与えてしまったという経験はありませんか?
やっぱり夏場は強豪高校、強豪大学、実業団選手のように準高地に上がったり、北海道に行って、涼しいところで練習をするしかないのでしょうか?
そんな時間とお金にゆとりのない我々市民ランナーは燃え盛るアスファルトのてり返しを浴びながら我慢するしかないのでしょうか?
初めにはっきりと書かせて頂きたいのは、涼しいところに行って練習が出来るのであれば、絶対にそうした方が良いということです。例えば、夏場は北海道にでも行って、1か月半から2か月くらい合宿が出来るのであれば、それがベストです。あるいはもっと緯度を上げてベルリンやヴィーンに行くのも悪くはないでしょう。
「そんな余裕がある訳ないだろう!」
そうお怒りになる気持ちはとても分かります。仕事や学校、家庭を持っていたら無理ですから。
何と言っても、日本の暑さは気温と湿気のダブルパンチです。湿気が本当に厳しいです。歴史上最高の指導者に名を連ねるアーサー・リディア―ド氏が著書に気温が高くても湿度が高ければ、皮膚の表面が濡れて気化熱で熱が下がるから高温多湿の方が走りやすいと書いていましたが、もしも生前彼が京都でひと夏を過ごせば意見を変えることを私は100%確信しています。
我々市民ランナーは冬眠ならぬ夏眠をするしかないのでしょうか?
そんなお気持ちになるのも当然なのですが、与えられた条件の下でベストを尽くすのがスポーツマンというものでしょう。そこで、工夫をして頭をひねるからこそ良いものが生まれるのです。
また夏場は夏場で冬場にはないメリットがあるのも事実です。夏場のデメリットを最小限にし、夏場のメリットを最大限にするためのトレーニング論について語ったのが拙著『夏場のトレーニング論』です。
昨年の夏にリリースさせて頂いて、多くの方にお読みいただき「役に立った!」「目から鱗の内容で、これはもっと早くに知りたかったです!」というお声を頂いていた一方で、私の意図が正確に伝わらず一部の方に誤解を招いてしまったのも事実です。
私は繰り返し、繰り返し、色々なところで「夏場も冬場も、マラソン2時間10分切りも4時間切りも、1500mもマラソンも原理原則自体は同じ」というところをお伝えさせて頂いているつもりなのですが、どうも信じてもらえていないようで、夏場のトレーニングに関しても8割は同じであとの2割を修正すれば良いのに、そこな部分が上手く伝わっておらず、全く違うトレーニング論、抜本的に異なるトレーニング論として受け取ってしまわれる方もいらっしゃいました。
この点に関しては、私の至らなさです。大変申し訳ございませんでした。
また、夏場のトレーニングに絶対に取り入れたほうが良いと語らせて頂いている手ペティショントレーニングについても正確な理解がないままに実践されているケースもありました。
大幅に加筆を加えて、追加の説明を加えるとともに11月13日の岡山マラソンまでの19週間分のトレーニング例を追加で加えました。また夜ラン後から就寝までの具体例についても加筆を加えました。
先日YouTubeで元南海ホークス、阪神タイガースの江本孟紀さんのお話をお伺いしていたのですが、その中でプロ野球史上唯一の通算400勝を達成した金田正一さんのトレーニングの話が出ていました。
金田さんは監督としては選手にひたすら走らせる監督で一部からはかなりの不評を買っていたのですが、金田さん曰く「俺は体の出来ていない選手は走り込ませなかったし、投げ込みが出来る選手には投げ込ませなかった」とのことでした。そして、体が出来ているとは段階を踏んで練習するという意味も含まれていると思いますが、主な意味としては、ご飯がしっかりと食べられていない選手、睡眠がしっかりととれていない選手には練習をさせなかったということだそうです。
また、ロッテの監督時代にはこれでもかというくらい豪勢な食事が並び、それを一時間かけて食べるように指示を出し、一日の練習の後に選手に必ずマッサージを受けさせていたそうですが、ここまでの体調管理も当時としては珍しかったようです。
結局、食べられない選手、寝られない選手は練習が出来ない、練習が出来ないから上達しないということになるのでしょう。長距離選手は野球選手以上にこれが当てはまります。
でも、夏場はどうしても食べられないし、寝られないという事態が発生します。そうならないために、ちょっとした生活上の注意点をこれも具体例として挙げさせて頂きました。
そんな訳で、私もすっかり熱が入ってしまい、若干の加筆修正を加えて再リリースするつもりがほぼ倍の分量になってしまいました。今回は岡山マラソンまでの19週間分のトレーニング内容もついており、私としてはかなりの付加価値をつけたつもりですので、価格を1500円から2000円に値上げさせて頂きます。(2022年7月)
さすがに、スタバのコーヒー一杯分を超える価値が加算されているからです。何卒ご理解いただけましたら幸いです。
ご購入手続きはとても簡単で、お支払方法をクレジットカード、ペイパル、銀行振り込みからお選びいただき、その後お名前、電子書籍をお届けさせて頂くメールアドレスなどの基本情報を入力していただくだけで3分ほどで完了します。
クレジットカード、もしくはペイパルをお選びいただいた方には自動返信メールで、銀行振り込みをお選びいただいた方には私が入金を確認後手動で『夏場のトレーニング論』をメールにてお届けさせて頂きます。
目次
初めに2
大阪世界選手権2007 11
夏場のトレーニングを考えるにあたって重要な4要素14
睡眠14
食事16
水分20
トレーニング22
内在的な負荷と外在的な負荷24
夏場のトレーニング論30
そもそも基礎トレーニングとは?36
夏場のトレーニングのメリット44
トレーニングの時間帯50
詳説夏場のトレーニング論56
夏場の練習でタイムを気にするのはナンセンス66
レペティショントレーニングの落とし穴70
距離走はどうする?83
距離走の距離を落としてマラソンの為の脚を作る方法とは?86
そもそもの期分けの問題90
具体的な練習内容92
付け加えられるなら付け加えて頂きたい練習110
暑熱順化113
睡眠119
眠れないのは疲れていないからではない126
食事と飲み物130
夜ラン後の具体的な行動例138
夏場の練習を楽しもう!141
*読後満足していただけなければ、全額返金させて頂きます。
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