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あなたの「本気」は本当に「本気」?狙ったレースで確実に100%の力を出したいあなたへ。

更新日:2021年9月14日

 夏も明け、朝晩が一気に冷え込む季節となりましたね。いよいよこれから秋本番となり、ここから各地でマラソン大会が多く開催されることとなっていきます。


 あなたも秋冬に狙っているレースはありますか?もしかしたら何かしらのシティマラソンなどに当選されて、そこに向けて夏の走り込みを頑張って来られた方もいることでしょう。


 一方、この時期は夏の走り込みがある程度終わり、ここからスピードを強化していったり、またもう少しレースが近づくとより実戦的なトレーニングを入れて、体をレース仕様に仕上げていくこともしっかり計画立てていかなければならないわけですが、実際のところ、具体的にいつぐらいの時期からどのように練習のやり方を変えていけばよいのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。


 ちょっと思い返してみてください。あなたがもし、昨年以前も走られている場合、この時期からマラソン本番までのトレーニングはどのように組んでいきましたか?おそらく多くの方は、日単位や週単位、大きくても月単位でトレーニングを組んでいき、冬のマラソンに向けて準備をされていたのではないでしょうか?そしてその時の感覚はどうでしたか?ブログやYouTubeなどにある情報を自分なりに集めてみて、暗中模索で、この方向性で合っているのだろうか、と不安もありながら、レース本番に向かっていくというような方も多かったのではないでしょうか。


 このようなアプローチをされていたとしても、実際にはある程度タイムが出るということは十分にあり得ます。サブ3された方もいるでしょう。ただ、それは果たしてあなたの本当の100%を引き出せていて、そしてあなたが本当に本番当日に「本気」で走れた結果なのでしょうか?


 こういうと、「いやもちろんレースに向けては万全の準備ができたし、100%の力が出せたからサブ3できたんだよ」と思われるかもしれません。ただ想像してみてください。もし仮にそれが、あなたが100%と思っているだけで、実はその時はあなたの実力のうちの60%しか力を出せていなかったとしたら…?ではそんなあなたが本当の100%をレースで出せたとしたら…?それはもうすごいタイムが出るのでしょう。


 そんなことあるの?と思われそうな話ですが、実際にこういうことって本当によく起きていることなんです。


 マラソンを走るのは、年に2回がベスト ということを聞いたことはあるでしょうか?つまりこれは、マラソンという競技においては、本当に高いレベルのピークを持ってこれるのは年に二回しかないということですが、これはトップレベルの選手から一般の市民ランナーまで須らくあてはまります。自分は常に最高の状態だと思っている人は、それはむしろ自身の100%の状態を知らないという可能性が高いです。


 「そんなの、プロとか実業団みたいなレベルでやっている人の話でしょ」と思われるかもしれません。しかし考えてみてください。これは一般のランナーにも当てはまる話で、逆に言えばこれを全く考えずにレースに出場したり、トレーニングを闇雲に行うと、その年に2回のピークを作ることすらできないということです。つまり、これを理解しないままただ年がら年中同じようなトレーニングを繰り返して、そしてレースに出ていると、常に波のない状態で走っているようなもので、本当の100%の状態を作ることすらできていないということになります。せっかく常にトレーニングを頑張っているのに、常に60%程度の力しか出ていないのですが、ただそれがもはや普通になってしまっているため、そこが100%であると勘違いしてしまうのです。これほどもったいないことはないわけです。


 ではどうすれば自分の100%の状態を作り出せるのか?


 多くの方は、ある特定の狙っているレースで結果を出そうと思った時、レースの1週間前~2週間前程度にちょっと練習量や強度を下げて、疲労をちょちょいと抜いて調子を上げようとします。確かに直前に練習量さえ落とせば、疲労感は軽減され、なんとなく脚が軽くなったような感じは出ます。ただそれは、本質的に体がレースに向けて仕上がっている状態とは言い難く、それを調整と呼ぶには少しお粗末なのが実情です。本当の意味で最高の状態を作るためには、基礎構築の走り込みやそこからのスピードへの移行、最後の疲労抜きまで、すべてレースから逆算した何か月もかけて行う計画を立ててトレーニングを組んでいく必要があるのです。トップレベルの選手の多くがマラソンの準備に半年の時間をかけるのは、そのような工程を踏んでいくために必然的に半年の期間は必要になるから、そうなっているだけなのです。


 とはいえ、そんな半年スパンの計画なんてこれまで立てたことないし、逆算って言ったっていつの時期に何をしたらいいのかなんてわからないよ…と思われるのが普通です。ただ、今回そこであなたにお伝えしたいのが、「ピーキング」です。ピーキングとは、要するに狙ったレースに合わせて調子のピーク(頂点)を持ってくるという意味で、これはまさしく一つのレースから逆算して、どのようにトレーニングを組んでいくのかという技術に他なりません。


 このピーキングという技術は、トップランナーたちは皆実践している手法で、市民ランナーにとっても非常に重要かつ有益な情報なのですが、残念なことにブログやYouTubeではあまり語られていないのが現実です。それはなぜか。理由は単純です。それは、ピーキングに関して発信しても、あまりにも視聴者や読者の反応が悪い(=再生回数や閲覧数が伸びない)からなんです。


 YouTubeやブログは基本的に、「広く浅い」初心者向けの情報が好まれます。市民ランナーは現在日本におよそ300万人いるといわれていますが、その大部分がマラソンでいうとサブ4よりも遅い記録のランナーです。サブ3ランナーは、全体の3%しかいないと言われています(ちなみに弊社ウェルビーイングオンラインスクール受講生様のサブ3達成率は50%を超えています)。


 つまり話を戻すと、このピーキングというのは巷にはほとんど出回っていない情報で、知りたくても知りえない情報です。95%のランナーやランニングコーチは、このピーキングの概念をきちんと理解しないままトレーニングをしているのが現状です。