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執筆者の写真秀志 池上

世界クロカンメダル20個、オリンピックメダル2個、レジェンド指導者が曝露!7つの調整戦略

更新日:2022年10月25日

 あなたは最近ピークを合わせているレースがあるでしょうか?


 私はあります。私のブログ読者様の中の数百名の方があります。今これを執筆しているのは10月下旬、これから長距離走、マラソンでは最も記録が出る季節へと突入していきます。


 レースが近づいてくるとやはり頭を悩ませるのが、最後の調整の仕方です。今回はその調整について考えていきたいのですが、私の意見ではなく、30年近くアダム州立大学を率いて、チームとして19個の米国タイトル、個人での11人のタイトル獲得者を育て上げ、プロの選手としては世界クロカンで20個のメダル獲得者、団体でのメダル獲得を育て上げたジョー・ヴィヒルコーチの調整方法を紹介させて頂きたいと思います。


 マラソンナーでは、オリンピックでメダルを獲得したディーナ・カスター、メブ・ケフレジキを指導したことでも有名です。


 この世界で最も難しいことの一つは、分からない頭で分かっている人の考え方を理解しようとすることです。つまり、分からない人間からすれば、誰が分かっている人で誰が分かっていない人かを判断するだけの知識や経験を持ち合わせていないのです。これは私も例外ではありません。


 しかしながら、一つ確実に言えることは、ただ単に記録を出せば良いというのと違って、米国タイトルや世界クロカンのメダル、オリンピックのメダルを獲るには狙った日に最高の状態を持ってこれなければいけないということです。


 つまり、結果から判断するならば、コーチヴィヒルは長距離走において調整というものをかなり深く理解している指導者の一人であるということです。今回はそんなコーチヴィヒルの調整方法をなるべく無加工でお届けさせて頂きたいのですが、その前に調整という概念を簡単に説明させて頂きたいと思います。


 調整と言うのは、主に目標とするレースの前に練習を軽くしてフレッシュな状態を作ることを目的としています。そうすることによって、目標とするレースで最高の結果を出すことが出来ます。この調整というのはピーキングとはまた別の概念です。


 ピーキングと言うのは、3か月から半年間かけて一つのレース、あるいは複数のレースに向けて準備をして、狙ったレースに向けて最高の状態を作るためのトレーニングの全体像と言って良いと思います。例えばですが、コーチヴィヒルの場合は、下記のような全体像を使います。


基礎構築期 12-15週間(トレーニング量を増やす、持久走が中心、マイルリピートや登坂走の導入)


レース前期 6週間(練習量は維持しつつもレースペースの練習を増やす)


試合期 6週間(レースペースよりも速いペース、レースペースの100%から120%の練習を増やす)


調整期 1-3週間(練習量を減らし、本当のスピードを身につける)


休養期、移行期 2-4週間(積極的休養)


 どの講演録、書籍を採用するかによって言葉や各期間の長さは変わっていますが、概念は完全に同じです。先ずは休養期から入ります。そして、その次に総走行距離を増やし、持久走を導入し、流しなども入れながら、先ずは有酸素ベースを作ります。そして、ファルトレク、登板走など基礎スピードを徐々に導入していき、遅いペースでのマイルリピートも導入します。次にレースペースに近い、あるいはレースペースのトレーニングを導入していきます。引き続き、スピードセッションも継続していきます。


 そして、最後に調整期があります。このようにシステマチックに準備をしていって、最後に調整をしてレースに出場し、自分の最高の状態を作っていきます。このような過程になっておりますので、調整だけで結果を出そうと考えるのは虫が良すぎると言えます。決して、調整とはそういうものではないのです。言ってみれば受験勉強のようなものです。


 受験の三週間前とか二週間前になっていきなりこれさえやっておけば、京大合格間違いなしというものはないでしょう。あくまでも、過去数年にわたる勉強の積み重ねで合格できるかどうかは決まる訳です。しかし、いわゆる受験勉強と呼ばれる最後の調整や特異的な準備によって合格率をいくらか上げることが出来ます。


 調整も基本的には同じ考え方です。最後の一押しです。そして、長距離走、マラソンの場合はそれだけではすまないものがあります。受験勉強の場合、直前になって大きく失敗するということはあまりありません。直前に勉強しすぎて、状態を落としてしまったとか、6日前のあの勉強で集中しすぎて本番力を出しきれなかったというのは考えにくいです。


 ところが、長距離走、マラソンはこういうことが平気で起こるのです。ですから、今回はそうならないように、コーチヴィヒルから調整方法を学んでいきましょうという企画です。先述の通り、以下はなるべく直訳になるよう私の考えを間に挟まずに訳し、まとめさせて頂きます。


 そんな訳で、『ジョー・ヴィヒルの調整法』をたった500円で販売させて頂きます。含まれているのは下記の内容です。


・調整概論

・調整戦略

・調整のゴール

・各種目における調整法(800m・1500m、3000m・5000m、10000m、ハーフマラソン・マラソン

・調整によって生じる酵素の変化

・調整によって生じるホルモンの変化

・超背による血液性化学上の変化

・調整による精神的な変化

・訳者解説(池上秀志による解説)

・調整における心理トライアングル



 これを読んで得られるものは以下のものです。



・調整という概念が単純明快に理解できる→余計なことで迷わずに好結果を望める

・調整の戦略が分かる→余計なことで迷わずに好結果を望める

・具体的に一流選手がどういった調整法をしているのかが学べる→自分に合った調整法を見つけるにあたっての参考になる

・調整の際に体内で何が起きているのかが理解できる→自分のやっていることを正しく理解し、レースの際により自信を持つことが出来る。

・レースに臨むにあたっての心理状態を理解することが出来る→レースに臨む際の不安や緊張がマイナスの影響を及ぼさなくなる。



 これだけの内容が詰まったPDFファイルがたった500円です。興味のある方はこちらをクリックしてお買い求めください。





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ランニング書籍

講師紹介
​ウェルビーイング株式会社代表取締役
池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

​ウェルビーイング株式会社副社長
らんラボ!代表
深澤 哲也

IMG_5423.JPG

経歴

中学 京都市立音羽中学校

高校 洛南高校

↓(競技引退)

大学 立命館大学(陸上はせず)

​↓

大学卒業後

一般企業に勤め、社内のランニング同好会に所属して年に数回リレーマラソンや駅伝を走るも、継続的なトレーニングはほとんどせず。

2020年、ウェルビーイング株式会社の設立をきっかけに約8年ぶりに市民ランナーとして走り始る。

感覚だけで走っていた競技者時代から一変、市民ランナーになってから学んだウェルビーイングのコンテンツでは、理論を先に理解してから体で実践する、というやり方を知る。始めは理解できるか不安を持ちつつも、驚くほど効率的に走力が伸びていくことを実感し、ランニングにおける理論の重要性を痛感。

現在は市民ランナーのランニングにおける目標達成、お悩み解決のための情報発信や、ジュニアコーチングで中学生ランナーも指導し、教え子は2年生で滋賀県の中学チャンピオンとなり、3年生では800mで全国大会にも出場。

 

実績

京都府高校駅伝区間賞

全日本琵琶湖クロカン8位入賞

高槻シティハーフマラソン

5kmの部優勝 など

~自己ベスト~

3,000m 8:42(2012)
5,000m 14:57(2012)
10,000m 32:24(2023)
ハーフマラソン 1:08:21(2024)

​マラソン 2:32:18(2024)

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